目先は危険回避スタイルが再び強まる可能性が高いことから、米ドル/円は下値が脆強とみておくべきだろう。また、期末で機関投資家が動きにくいこともあり、リパトリや利益送金など特殊要因による円ロングが出た場合は下振れする可能性も高まるだろう。
需給的にも日本の経常黒字は急激に削減している上、90−92円台で本邦輸出会社の米ドル売りもかなり消化されていることから、円安が進行しやすい地合になっているとみる。さらに今週は24日に日米首脳会談がアジアで開催され、過去最大規模のUS債入札が重なることで、US債引き受け要請などの思惑が高まる可能性もある。テクニカル的にも日足一目均衡表の雲を上抜けつつあり、年初来高値となる94.60円近辺を突破した場合は、87円台前半でのダブル・ボトムが完成し、昨年夏以来の下降トレンドも終了するとの見方も弱まるだろう。
午後木曜日にはFOMCショックで一時93円台中盤まで下降したものの、当初のショックを消化すると木曜日には96円台まで復旧。予測より早くFOMCで米長スパン国債ロング入れ策に踏み切ったことは材料となったものの、もともと前回のFOMC声明でも長スパン国債ロング入れを示唆しており、いずれ実施が予測されていた政治対策だった。また、日英南アランドはすでに量的緩和を実施しており、利息低下余地がなくなった中銀が国債ロング入れを通じた量的緩和に移行することは、いわば世界的なトレンドとなりつつある。
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